sign.png

故郷や住みなれた土地に帰ることが難しい方へ



JA128_350A.jpg
2012年12月1日、福島でPauline Boss博士の講演会が開かれました。

その際、Boss博士は、震災後の福島の状況を、あいまいな喪失のTypeⅡ「別れのないさよなら」にあたると述べました。現在の福島は次のような問題をかかえています。

・昔からの土地はそこにある。しかし、それはかつてあったものとは同じではない。
・家族は今でも存在する。しかし、多くは離ればなれになり、かつてのように同じ屋根の下に暮らすことはできなくなった。
・友人や近隣の人たちは今も存在する。しかし、以前のように、近くにいて互いに支え合ったり、慰め合ったりすることはできなくなった。

 これらの問題は、まさに「あいまな喪失」と呼ぶことができます。


  これまでは、ただひたすら走ってこられた方も多いことでしょう。それは全速力で車を走らせることと同じです。いつも自分の前に立ちはだかる急な坂を昇るため、最速のギアで前に進むように自分を奮いたたせてきたかもしれません。しかし、そのように全速力で走り続けると、人は燃え尽きてしまいます。
 大切なことは、ギアを変えていくことです。車の速度を落とす時にギアを変えるように、徐々にゆっくりと楽に走ることのできるギアに変えていきましょう。

 それではあなたやあなたの家族にとって、ギアを変えるということは、どういうことを意味するのでしょうか?

 その答えを探すために、家族でそのことについて話し合ってみましょう。話し合いの時、できれば子どもたちも、その輪の中に入れて下さい。子どものほうが創造力を発揮して、新しいアイデアを出してくれることもあります。この話し合いは、現状の問題を整理し、家族がこれから生きていく上で、とても大切なプロセスとなります。


コンテンツ

別れのないさよならトップ
故郷や住み慣れた土地に
認知症とあいまいな喪失