支援を始める前に

支援者や専門家の方へ

あいまいな喪失の支援を始める前に、「喪失(確実な喪失)」や「あいまいな喪失」についての理解を深めて下さい。

 これらの理解を深めるためには、JDGSの「大切な人を亡くされた方を支援するためのウェブサイト」や、このウェブサイトの各コーナーが役立つでしょう。

 

 「あいまいな喪失」は状況が複雑なため、「複雑な喪失」ともいえます。複雑な状況は、複雑な悲しみ(複雑性悲嘆)を生みます。人によってはまったく前に進めなくなる場合や、気持ちが沈み、抑うつ的になる場合もあります。

 

しかしそのような状態は、その人が異常なわけではありません。その状況が複雑なために起こっていることです。その人の考え方が誤っている、あるいは問題のある症状だけにとらわれずに、まずその人の置かれている状況を理解しましょう。

 

 「あいまいな喪失」と共に生きることは、どんな人にとっても、とても難しいことなのです。