誰もが困難な状態から自ら回復する力をもっています。その力は近年、「レジリエンス」という言葉で表現されています。「あいまいな喪失」においても、このレジリエンスをどのように支援していくかが鍵になります。 ほとんどの人たちは、どのような「あいまいな喪失」の状態にあっても家族やコミュニティの支えがあれば、その状態に対処できるようになります。そのためには、先に述べたような、ばらばらになってしまった家族の結びつきを再び取り戻すための家族療法的な働きかけが重要です。 また、コミュニティに同じ体験をした「ピアサポート」のグループを作り、信頼できる情報と情緒的にも安心できる場を作ることも極めて大切です。 Pauline Boss博士は、2001年のアメリカ同時多発テロの際も行方不明者家族に対し、その方たちを集めてグループミーティングを行い、多くの人々の回復の手助けをしました。その要約は、このコーナーの「9.11における支援」をご参照下さい。
誰もが困難な状態から自ら回復する力をもっています。その力は近年、「レジリエンス」という言葉で表現されています。「あいまいな喪失」においても、このレジリエンスをどのように支援していくかが鍵になります。
ほとんどの人たちは、どのような「あいまいな喪失」の状態にあっても家族やコミュニティの支えがあれば、その状態に対処できるようになります。そのためには、先に述べたような、ばらばらになってしまった家族の結びつきを再び取り戻すための家族療法的な働きかけが重要です。
また、コミュニティに同じ体験をした「ピアサポート」のグループを作り、信頼できる情報と情緒的にも安心できる場を作ることも極めて大切です。
Pauline Boss博士は、2001年のアメリカ同時多発テロの際も行方不明者家族に対し、その方たちを集めてグループミーティングを行い、多くの人々の回復の手助けをしました。その要約は、このコーナーの「9.11における支援」をご参照下さい。